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2026年9月更新 60代の選択を制度から整理

働き方より
先に制度

定年後の手取りは、働き方だけでなく、給付と年金の組み合わせで決まります。順番を逆にすると、損な選び方をします。

4つの選択肢がある
手取りで比べる
0で市場を確認

「再雇用で年収が半分になる」と聞いて諦める人は多い。しかし半分になるのは額面であって、手取りの下がり方は別です。まず仕組みを見ます。

このページの内容
  1. 選択肢は4つ
  2. 手取りが決まる仕組み
  3. 確認する順序
  4. 再雇用を選ぶ場合
  5. いつから動くか

選択肢は4つ

それぞれ収入の決まり方が違う

①同じ会社で再雇用。最も多い選択。収入は下がるが、雇用は続く。制度上の給付が関係します。
②他社へ転職。経験を評価する企業へ。60代の求人は職種によって差が大きい。
③業務委託・顧問。時間の自由度が高い。収入は不安定だが、年齢の制約がない。
④働かない。年金と貯蓄で生活する。これも選択肢として計算に入れる。

多くの人が①だけを検討して決めますが、②③は「試してから決められる」のが利点です。在職中に市場を見ておけば、①の条件が妥当かどうかも判断できます。

手取りが決まる仕組み

定年後の手取りは、次の要素の合計で決まります。額面だけを見ると判断を誤ります。

①賃金。再雇用後の給与、または新しい勤務先の給与。

②年金。老齢厚生年金は受給開始の年齢と、働きながら受け取る場合の調整(在職老齢年金)があります。賃金と年金の合計が一定の基準を超えると、年金の一部が支給停止になる仕組みです。

③雇用保険の給付。60歳以降に賃金が下がった場合の給付制度があります。ただし制度は見直しが続いているため、必ず最新の内容をハローワークで確認してください。

④社会保険料と税。働き方(雇用か業務委託か)で扱いが変わります。

重要なのは、②と③は制度の内容が改正されることがある点です。数年前の情報で判断すると、実際の手取りとずれます。年金は年金事務所、雇用保険はハローワークで、必ず自分のケースを確認してください。

確認する順序

①ねんきん定期便を見る。受給見込み額と、受給開始年齢。ここが土台。

②年金事務所で「働いた場合」を試算してもらう。賃金がいくらなら年金がどうなるか。これは自分では計算しにくいので、聞くのが早い。

③勤務先の再雇用条件を確認する。賃金、職務、勤務日数、契約期間、更新の有無。

④②と③を足して、手取りを出す。

⑤他の選択肢と比べる。転職・業務委託の場合の見込みと並べる。

③だけを見て「安い」と判断するのが最も多い誤りです。②と組み合わせて初めて実際の手取りが分かります。

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再雇用を選ぶ場合

再雇用は「続きの雇用」に見えて、実際には新しい契約です。次を書面で確認してください。

賃金と、その決まり方(一律か、職務ごとか)
職務内容。これまでと同じか、変わるか
勤務日数・時間。週4日や短時間の選択肢があるか
契約期間と更新の条件。何歳まで更新されうるか
賞与・退職金の扱い
社会保険の加入(勤務時間により変わります)

3つ目は交渉の余地があることが多い項目です。「週5日でこの額」より「週4日で少し下げる」ほうが、時間あたりでは有利になる場合があります。

いつから動くか

定年の2〜3年前が現実的な起点です。理由は3つ。

①社内の選択肢は、直前には変えられない。専門職コースや関連会社への移籍は、数年前から動く必要があります。

②転職市場での評価は、年齢とともに変わる。60歳前と後では、求人の数が違います。先に見ておくだけでも判断材料になります。

③生活設計の組み直しに時間が要る。住宅ローン、保険、支出の見直し。収入が下がってからでは、選べる手が減ります。

収入を組み立てる60代の仕事の探し方支出と生活設計

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